コロナ後の日本経済

こんにちは。

 

西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

みなさん

「そこまで言って委員会」という

TV番組をご存じでしょうか?

 

 

最新の放送(2020年7月19日)で出演者たちの発言が核心を突いていると共感しましたので一部を紹介したいと思います。

 

番組開始から51分~1:08分あたりのパートになります。

 

 

 

【出演者たち】

 

 

辛坊治郎氏:議長

 

 

竹中平蔵氏:政治家、実業家、経済学者

 

 

宮沢孝幸氏:京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授。内在性レトロウイルス学専門。ウイルスを単なる病原体でなく、地球規模で捉えウイルスの存在意義を考察・研究する。

 

 

森岡毅氏:株式会社 刀の代表取締役

CEO。2010年当時大赤字だった

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

(USJ)に入社、ジェットコースターを背面で走らせたり、ハロウィンホラーナイトを開催、ハリーポッターエリアを発案、USJをV字回復させた立役者。

 

 

 

ここから森岡氏のコーナー開始↓

 

 

独立後も、業績が落ち込む丸亀製麺や破たんした旧グリーンピア三木をネスタリゾート神戸としてV字回復させるなど、数々の実績を誇る敏腕マーケターである。

 

 

今はアフターコロナではなく

「コロナ災厄のど真ん中」との認識を示したうえで、長期戦となるコロナ災厄を生き抜くため!「安全の前に思考停止するな!」と提言。

 

 

「プロならば0と100の間で解を見つけろ!」

 

 

つまり

すべての事業者には社会的使命があるにも関わらず今回、

東京ディズニーリゾートもUSJも真っ先にクローズした。

 

 

社会的使命の放棄が早すぎる。

私ならあんなに早くは閉めない。

 

彼ら大手は、業界のことを考えて100か0ではない、その間に正解を見つける努力をもっとすべきだったと思う。

 

 

彼らが真っ先に閉めたことは、

過度の自粛パニックにつながり、

零細(れいさい。わずかな設備や資本で運営される、ごく小さな規模の企業)を圧迫した。

 

 

問題は日本人の多くが、安全の前に思考停止する「羊気質」であること、だと指摘している。

 

 

 

森岡氏

どんな仕事であれ”職業使命”があります。もちろん安全対策も大事だけど、使命を果たすことも大事です。

 

しかし「もう安全ですよ」と分かりやすく「リスクゼロ」にならないと、

ヒステリックな反応がこの日本国ではものすごい勢いで渦を巻くので、様々な経営者が

プレッシャーに負けて

 

 

「さっさと閉める方が楽だ」

 

 

という展開になっています。

 

 

経済優先で100でどこまでも行け、という考えではありません。

 

これはそんな簡単なことじゃない。

 

「とにかく経済優先」ではなく医療キャパシティも考慮しながら、やっていく必要があります。

 

しかし逆に経済がどんどんダメになっていった場合は会社が倒産します。

 

 

会社が倒産することを

 

「自分事」として考えられない日本人があまりにも多すぎます。

 

 

 

 

【会社は経済を生み出す力である】

 

 

たとえばコロナがなくなって、さぁみんな景気回復だ!となった時、

会社という装置(原動力)がつぶれてたら何もできないんです。

 

経済はよみがえりません。

 

どんだけ景気が悪くても、倒産していく会社を再生していくのはものすごく大事な事です。

 

 

なので会社を守るということは、一人一人働く労働者を守ることで、経済を守ることで、経済優先ということではなく、経済を大事にすることで、経済弱者のみなさんの生活と命を守ることに繋がります。

 

 

統計学上も会社が倒産することで自殺者も増えます。

 

経済的困窮による自殺者もコロナの被害者です。

 

 

なので100か0かではなく、この間にしか正解がないと考えています。

 

 

既往症者や高齢者などリスクの高い人が外出自粛して、他はむしろ使命感を持って社会に出て経済を回すべき、という考え方を広めたいです。

 

 

ハイリスクな人たちを守るため

 

「やさしさにはお金がいる」

 

それ以外の人たちが、お金を稼ぎ経済を回さないといけない。

 

だから動ける人は動いて経済を回そうと言ってます。

 

 

だから100と0の間に正解があります。

 

 

 

 

【コロナが発生する前から言ってることがある】

 

 

以前「安全の前に思考停止」でJR西日本に対し、激しい抗議文を書いたことがあります。

 

 

JR西日本は、雨が降るとハメハメハ大王みたいにお休みになられます。

 

これは大雨になったら危険が高まるというのは分かりますが、台風・大雨予報で早々と運休することを発表する。

 

これはあまりにも職業使命を早めに放棄しすぎていると思います。安全に動かすということが大事です。

 

 

「安全のために動かさない」というのは職業使命の放棄ということで、他の私鉄とくらべてのこの絶望的な差はなんなんですか?という激烈な抗議文を送りました。

 

 

それぞれの職場には使命があります。

 

 

エンターテイメントのみなさん

「不要だ、不急だ」と言われますが、不要でも不急でもありません。

 

少なくとも自分のプロ意識の中で、自分のお客様、顧客、消費者との根源的なお約束を絞り込み、それを守り抜くというところを目指す、それが恐らく100と0の間にあると考えます。

 

 

雨が降っても電車はなんとか徐行で動かす、せめて環状線だけでも動かす、などの選択肢もあるはずです。

 

「全線いきなり止めます」

 

というのはナシだと思います。

 

 

なので次回感染拡大になったときには、

ディズニーにもUSJにも様々な方法を模索していただきたいと思っています。

 

 

 

辛坊氏

仰るとおりですが、世論調査で

「明日雨降って環状線止めますね」って言ったときに、世論は圧倒的に賛成者が多いですよね。

 

 

森岡氏

それはですね「安全」と聞けば日本人は「責任放棄できる」という回路ができているからです。

 

 

辛坊氏

そう言った方が「得だから」マスコミもそっちに突っ走るという傾向がありますね、

この国は。

 

 

竹中氏

健康重視・経済軽視が正義という考え方が、印象操作の中に必ずあります。

 

森岡氏が言われることは理解できます。単純に数で比較するつもりはありませんが、本当に経済が悪くなったら、森岡氏が言われるように残念ですがものすごく自殺者が増えます。

 

 

バブル崩壊後、日本の年間

自殺者は1万人増えました。

毎年1万人増えました。

 

 

今コロナで亡くなった方、犠牲者は大変だと思いますが、現段階でのコロナ感染による

死者数は約1000人です。

 

繰り返しますが数で比べる気はありませんが、経済が悪くなるということはものすごく怖いことです。

 

そういう認識をどこかで持っていないと、そういう印象操作に負けてしまうのではないかという気がします。

 

 

 

 

【Go To トラベル キャンペーンとは】

2020年夏から一定期間限定で実施される、
官民一体型の地域活性化、需要喚起を目的としたキャンペーンです。

 

 

司会者

Go To キャンペーンについてどう思われますか?

 

 

森岡氏

理想を言うとキリがありません。人が移動するということで個人レベルで

「感染リスクが上がることはない」と思っています。

 

だったらビジネスで人が移動することも止めておかないといけないでしょう?

 

 

「人が移動するということが問題」

なのではなく、移動した人が

 

「どういう行動をとるか」

 

が問題です。

 

 

ただマクロ(大きな視点)で見たときは、移動する人が増えれば、変な行動をする人も増えるので、確かに感染は全体では増える方向に動くでしょうが、でもそれを言ったら

 

「キリがない」わけですよ。

 

 

現在

人の動きがゼロなこの世の中に、なんとか人が動き出すようなカンフル剤駄目になりかけた物事を復活させるために使用される即効性のある手段)を入れたいと思った当局のみなさんの考え方は非常によくわかります。

 

 

なので東京をはずすなどの考えは残念に思います。

 

僕は普通に予定通りにやればいいと思っています。

 

ただし、移動する人はマスクを着用し、ソーシャルディスタンスを保ち、手を消毒することを徹底する中で、どれだけ自分の立場で0と100の間を見つけて行くか、が問われていると思います。

 

 

旅行を全くせず、旅行業者が全部倒産し、コロナが終わったあと、観光業が終わってて、

 

日本のGDP(=国内総生産。世界の国々がどのくらいの経済力を持っているかを表す方法。国内で生産されたモノやサービスの総額で、経済の規模をあらわすモノサシ)がどうなっているかと先を考えたときに

 

「今は何をやるべきなのか」

 

という議論が必要です。

 

 

しかし、目先の感染者と今の補助金みたいなところだけ語られるような現状は、バランスが悪いと思います。

 

 

 

宮沢氏

森岡氏と全く同じです。

みなさんは「困らないと勉強しない」んだろうなと思いました。

 

来年の4月くらいになったら、みなさんわかりますよ。悲しみますよ「あーぁ」と。

 

 

経済がボロボロになるまで、僕らの話なんか聞いてくれやしないんですよ。

 

 

たとえば今、どこかの国と戦争が起きるとします。敵が攻撃してきているので、みんな洞窟に逃げ込みます。

 

でもやがて食べ物がなくなりますよね。

 

そして死んでしまいます。

 

 

じゃあ誰か出ないといけませんが

「いやいや。今出たら死ぬから」

という理由で、ずっと洞窟から出ない状況です。

 

 

動ける人は動かしていかないと、全員が共倒れになると思います。

 

だから僕は、これを(今年の)2月からずっと言ってます。

 

 

辛坊氏

これって構造的なので、日本を動かしているのは高齢者なんです。

 

選挙では選挙権、投票率も高い、高齢者の方は年金生活だと収入落ちない

「ほなオレにうつすな!」という圧倒的な意見が政治パワーになります。

 

ものすごく構造的ですよね、この国で起きていることは。

 

 

 

 

 

【まとめ】

 

 

かなり辛辣な内容でありますが、事実であると思いますので、あえてブログで書かせていただきました。

 

 

わたしたちはお金さえ払えば

その辺のスーパーやコンビニで買い物したり、洋服を買ったり、飲食店で食事できることが

 

「当たり前」と思いがちです。

 

 

しかし、必ずその背景には会社や企業があり、お金を稼ぎ、回してくれている人たちがいます。

 

 

そういった人たちのおかげで

「自分の生活も支えられているんだな」と気づくことで、実際の行動も変わってきます。

 

 

目先のことだけではなく、ほんの少しでも

これから先のことへ意識を向け、行動することが重要ではないでしょうか。

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