2020.12.16
ワクチンについて①
こんにちは
西新の歯医者 松尾です。
今日は名言集はお休みして
ワクチンについての話をします。
コロナウイルスのワクチンがアメリカで
今月14日(2020年12月14日)に
接種開始になっています。
世間の様子を見ていると
ワクチンを接種したら、
コロナにはならないし、
他人にうつさないし、もう安心!
というな雰囲気ですが
必ずしもそうではありません。
ワクチンが必ず効くわけではない
ワクチン接種しても
病気になる人はなるし、
ならない人はなりません。
それはワクチン接種をしてない人にも言えることです。
ワクチン=予習
そもそも、ワクチンは
・わざと少ない数の敵を体内に入れて
・白血球(身体を守る兵隊)に
敵の顔を覚えさせて
・血液・組織中の*抗体量を増やす
ことです。
*抗体
身体を守る兵隊のリーダー
白血球が、敵の顔を覚えているので
同じ顔が身体に入ってきたら、すぐに敵と認識して排除しにかかります。
しかし全員が全員
敵の顔を覚えられるとは限りません。
加えて
ワクチン=予習=模擬試験
であり、その効果が一生続くかはわかりません。
効果が一生続くことを
*終生免疫(しゅうせいめんえき)と言います。
*終生免疫(しゅうせいめんえき)
一度かかると再び同じ病気に感染することはありません。
これはからだの中にウイルスに対する抗体ができ、その後も見張り番をするからです。
終生免疫を得るためには、
「実際にその病気にかかり、
克服する」
ことが一番です。
人間の試験に例えるならば、
予習をしたからといって
本番のテストで確実に良い点数が取れるかどうかはわかりませんよね。
①本番に強い人
②予習すれば突破できる人
③予習したのに点数が取れない人
④予習段階で頭がパンクする人
といるように
①ワクチン接種しなくても本番に強い人
②ワクチン接種すれば感染防御できる人
③ワクチン接種したのに感染・発症する人
④ワクチン接種で体調不良を起こす人
(副作用)
がいるのです。
※
④ワクチン接種で体調不良(副作用)を起こす原因
ワクチンの中に含まれる成分
「アジュバント」という物質があります。
免疫(めんえき)=戦い、
の反応を激しくさせる物質です。
*免疫(めんえき)
免疫とはウイルスや細菌といった病原体を排除する、体内の老廃物、がん細胞などを処理する、傷ついた組織を修復するなど、体全体の調子を整える機能のことです。
つまり
白血球(身体を守る兵隊)の戦いを激しくさせるので、
何らかの持病がある場合、その持病を一時的に悪化させます。
それにより体調不良を起こします。
副作用の例
・アナフィラキシーショック
(血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。)
・下痢・嘔吐
・じんましん
など
専門用語の整理
まず言葉の整理からしましょう
①PCR検査陽性
*関連ブログ(PCR検査)
症状が出るに至っていない人。
免疫にやっつけられて破壊されたウイルスの残骸が出てきただけの人。
陽性者で他人に
「感染力(他人にうつす力)」のある
コロナウイルスが検出できたのは
たったの8%で、
残りの92%でPCRが検出したのはコロナウイルスの死骸だそうです。
そしてPCR検査では
「感染力(他人にうつす力)」
は判定できない
ということがポイントです。
ただ死骸が出てきただけで
症状もない、感染力もない人を隔離or入院させている現状です。
さらに問題なのはPCR検査では
「コロナウイルス以外」
の病原体をも検出してしまうということです。
・A型インフルエンザ
・B型インフルエンザ
・RSウイルス
・アデノウイルス
・パラインフルエンザ
・マイコプラズマ
・クラミジア
なども検出してしまうため
上記の病原体による「陽性」の可能性もあるということです。
②感染者
細菌・ウイルスなどの病原体が細胞内に侵入した人。
コロナウイルス感染者の50%以上が無自覚、無症状多数です。
「感染力」はありますが、厚労省の発表でも感染させる人は、全体の2割以下としています。
③発症者
病原体に感染後、発熱、咳など症状が出ている人。
もちろん「感染力」はあります。
感染経路(かんせんけいろ)
*どこから病原体が身体の中に侵入してくるか
粘膜が感染防御に極めて重要です。
粘膜とは
・鼻
・のど
・目
などです。
コロナウイルスもインフルエンザウイルスも、感染する経路は粘膜です。
わたしの師匠がわかりやすいたとえをしていますので載せておきます。
以下引用
粘膜はみたらし団子のように、
粘膜表皮細胞(白い団子)がシート状に張り巡らされておりますが、
その表面は粘液(あん)でうるおっています。
その粘液には当然のことながら厚みがあって、調べてみると、
細菌は粘液層の上層部には存在するけれど、粘液層の下層部である細胞側にはほとんどいないという報告があります。
つまり
想像していただければわかるのですが、
みたらし団子にかかった粘稠度の高い
ドロドロのあんの表面にパンくずを置いたら、
パンくずが沈んでいかないのと一緒なのです。
そして、その粘液中で
*免疫応答(めんえきおうとう)が生じ、
その刺激で、鼻水で洗い流そうなど、
身体の自然な排除反応が起こります。
そうです!
粘液量が正常ならば、
病原体はとても感染しにくいのです!
細菌ですら粘液層の表面でほとんど留まるのですから、
細菌の100~1000分の1の大きさであるウイルスなどもっと軽いものは、
さらに粘液層の下層部に行く
(団子に到達する)は難しいのです。
つまり
きちんと粘液が分泌されているならば、
ウイルスの鼻の穴への侵入は防げませんが、身体の自浄作用で、普通に排除できるのです。
*免疫応答(めんえきおうとう)
免疫とはウイルスや細菌といった病原体を排除する、体内の老廃物、がん細胞などを処理する、傷ついた組織を修復するなど、体全体の調子を整える機能のことです。
なかでも免疫における感染防御では、病原体や花粉などの物質が体内に侵入してきた時に、異物を攻撃したりして体を守ってくれており、その際の免疫細胞の一連の反応を免疫応答と言います。
感染経路(かんせんけいろ)と抗体が作られる場所が違う
コロナウイルスの侵入口
=鼻・のど
ワクチンが作用する場所
=血液中
侵入口とワクチンが作用する
場所が違います。
コロナウイルス、風邪ウイルス、インフルエンザウイルスなどは、鼻やのどから感染が起きます。
仮にワクチン接種で、鼻・のどで抗体が産生されるならば効果的かもしれませんが、
ワクチンは、血液中の抗体価を上げるものです。
ウイルスが鼻やのどで増えて、
すでに感染・発症が成立してから、
血中へ行くので手遅れな場合が多いです。
たとえるならば
玄関を開けっ放しで、家の中に武器を準備したような状態です。
玄関は開いてるので、強盗が堂々と侵入してきて、家の中で強盗と激しく格闘する、ということになります。
強盗と戦うので、自分自身は傷つくし、
家の中もぐちゃぐちゃにされますよね。
しかも
準備した武器で強盗を倒せるとは限りません。
(ワクチン接種したのに発症するのはこれに当たります)
武器を準備しておいても悪くはないですが
優先的にやるべきことは、
・玄関にキチンと鍵をかけて
・強盗に侵入されないようにすること
ではないでしょうか。
つまり
・こまめに水・お茶をとって粘膜をうるおし(加湿器の併用)
・毎日の₁*鼻うがい
・適度な運動や筋トレで体温を上げる
・ストレスをコントロール
・₂*キチンと歯みがきをする
などで病原体が侵入しにくい身体づくりをすることが重要だと思います。
₁*関連ブログ(鼻うがい)
₂*関連ブログ(歯みがき)
口内が不潔な状態だと、
口内の細菌が作り出すプロテアーゼという
酵素が鼻からのどの粘膜を覆っている
タンパク質の膜を破壊し、ウイルスが侵入するのを手助けしてしまうのです。
感染経路
(かんせんけいろ)
と抗体が作られる場所が同じ場合
B型肝炎ウイルスの侵入口
=血管
(例:皮膚に感染した注射針を刺した場合)
ワクチンが作用する場所
=血液中
と侵入口とワクチンの作用する
場所が同じです。
このような場合
ワクチンが有効なケースになります。
たとえば
歯科ではB型肝炎の予防接種は定番です。
なぜなら
B型肝炎の患者さんに使った麻酔針を
誤って自分や周りのスタッフに刺すことがあるからです。
その場合
B型肝炎ウイルスが付着していてる針先が、
自分に刺さり、
直接血液にウイルスが侵入するので
予めワクチン接種をし、
B型肝炎の抗体が血液中に作られていれば、
感染・発症を抑えられる可能性が高くなります。
このようなケースでは
ワクチン接種をしておいても良いとは思います。
最後に
ワクチン接種を
・するか
・しないか
はその人の自由なので、
ワクチン接種をしない人への攻撃・差別はあってはならないと思います。
他にやるべき予防手段はたくさんあります。
優先順位をつけましょう。
*関連ブログ(コロナ対策)