遺伝 VS 環境①

こんにちは。

早良区西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

 

今日は

生物の性格は、遺伝か環境によるものどっちの影響か大きいか?という永遠のテーマです。

 

 

結論から言いますと

「どっちも」が答えになります。

 

ニワトリが先か、卵が先か問題ですね。

 

どちらが先かわからないこと。

 

 

正確に何%どっちの影響が大きいか、

はわかりません。

 

 

なんのこっちゃと思うかもしれませんが

わたしの経験と考察をお話ししたいと思います。

 

 

 

①子猫のシャアァァ

 

わたしが小学校低学年の頃

姉が1匹のネコ(メス)を飼っていました。

 

そのネコは半分は外ネコでした。

 

遊ぶ時は外に出て、お腹が減ったら家に戻ってきて食べて、寝るときも家という生活です。

 

 

ある日

そのネコの妊娠が発覚。

 

外で野良猫オスと交尾をした様子です。

 

 

しばらくして

母親と姉が「今日生みそうよ」

と言っていたので

 

「早く見たい!」と思っていたわたしは、学校でそわそわしていました。

 

学校から帰るなり

 

親の「生まれたわよー」

という声が聞こえてきたので、猛ダッシュで子猫が入っている箱を覗き込んだその時です。

 

子猫たちがわたしの気配を感じると同時に「シャアァァ!!」と怒り狂っていました。

(おそらくまだ目は開いていなかったと思います)

 

子供だったわたしには驚きと悲しさとで、かなりショックを受けた記憶があります。

 

 

目も開いていない、初対面なのに

なぜわたしを敵視したのかと、

不思議極まる出来事でした。

 

 

 

②オージーの生き物たち

 

オージー

=オーストラリアの、

オーストラリア人

 

わたしは高校を卒業して、

すぐにオーストラリア

(以下 豪州=ごうしゅう)に留学しました。

 

当時18歳。

 

最初の1年は語学学校へ。

 

次の1年は現地の高卒とイコールな資格を取得できるコースに行きました。

(外国人用の高校みたいなもの)

 

そして4年間の大学、合計6年間豪州に滞在していました。

 

 

わたしはネコなしには生きられないほど、

ネコ好きで、豪州でもたくさんのネコたちと出会いました。

 

NO CAT

NO LIFE

 

そこで驚きだったのが

出会ったほとんどのネコが異常なほど

「フレンドリー」だったのです。

 

日本だとネコは

 

「マイペース」

「自由きまま」

「気分屋」

 

などのイメージが強い印象です。

 

特に野良猫は、ヒトを見た途端ピャーっと逃げ隠れするような個体が多い気がします。

 

しかし

豪州ネコたちは、近づいていくと

「ゴロ にゃ~~ん」と寄ってきて、甘えてくるほどフレンドリーでした。

 

※法律上 豪州には野良猫がいませんので

日本野良猫との比較はできませんが。

 

 

加えて

豪州のスズメとハエも日本のそれとは違う印象でした。

 

たとえば豪州では

飲食店の屋外テーブルで、スズメたちが食べ残しをつついている光景は日常茶飯事です。

 

その時のスズメは何とも落ち着いて、優雅にも見えるほどゆったりと食べ残しを食べる様子です。

 

 

豪州は牛や羊などの家畜が多いため、どこにでもハエが多くいます。

 

歩いている時でさえ、顔にハエが寄ってきます。

 

ですが

日本のハエと比べると

飛行スピードが遅く、ハエ叩きでつぶすのもかなり簡単でした。

 

 

なぜ

こんなに違いがあるのかと不思議に思っていました。

 

 

 

③チリの魚釣り

 

わたしの友人にケニーという、チリ人と日本人のミックス(ハーフ)がいました。

 

彼と話している時に、魚釣りの話になり、わたしはそこでまた衝撃を受けます。

 

ケニー

「チリでの魚釣りってメチャメチャ面白いんだよね」

 

わたし

「なんで?」

 

ケニー

「糸垂らして、魚たちがエサ取りバトルして、最後に勝った大物が釣り上がるからだよ」

 

わたし

「ええ?日本やと釣りって

『魚との知恵比べ』って言われるほど、魚って警戒心つええもんと思いよったけど。

日本の魚とチリの魚ってなんが違うと?」

 

ケニー

「あぁ。魚が擦(す)れちゃってるんじゃね?」

 

※擦(す)れる

いろいろの経験をして、純粋な気持ちがなくなる。

世間ずれがする。

 

 

衝撃でした。

 

ヒトでいえば「都会の波にもまれて擦れる」ような話はよく聞きますが

魚が「擦れる」なんて想像もしなかったのです。

 

ケニーいわく

チリでは、日本に比べ、魚釣りする人の数が少ないので、魚の警戒心が薄く

 

「目の前にエサが来る→反射的に食いつく」

 

となるらしいです。

 

日本では

釣り人の人数は多いので、釣られる前に糸や針を切って、生き延びた魚が数多くいると予想できます。

 

当然

釣り人の数に比例して、糸を切って逃げ切る魚も増えます。

 

日本での逃げ切った魚数>>>>>チリでの逃げ切った魚数

 

つまり

歴史的・文化的に釣りをしてきた地域では

擦れた魚が多く、そうでない地域では素直な魚が多いと考えられます。

 

 

②へ続きます。

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