健康寿命の重要性②

こんにちは。

 

 

 

 

 

 

 

西新の歯医者 松尾です。

 

 

*前回のブログ

 

健康寿命の重要性①

 

のつづきです。

 

高齢者の現状

サルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイル

 

 

サルコペニアとは「筋肉の衰え」

 

ロコモとは「骨や関節、筋肉といった運動器の衰え」

 

フレイルとは「運動能力だけではなく、心も含めた衰え」

 

を言います。

 

 

慢性疾患(長く続いてる病気)や老年症候群にともない

 

・運動機能

 

・呼吸循環機能

 

・消化器機能

 

・内分泌機能

 

・腎機能

 

・免疫機能

 

・精神機能

 

など心身の予備機能が低下します。

 

このような機能が低下した状態を

「フレイル」といいます。

 

・低栄養

 

・簡単に感染しやすい

 

・孤立化

 

・認知症

 

などの問題があります。

 

 

オーラルフレイル

 

口腔機能の軽微な低下や、食の偏りなどを含み、身体の衰えの一つです。

 

健康と機能障害との中間であり、

可逆的(かぎゃくてき=元に戻せる)であることが大きな特徴です。

 

つまり

早めに気づき適切な対応をすることで、より健康に近づきます。

 

「オーラルフレイル」の始まりは

 

・滑舌低下

 

・食べこぼし

 

・わずかなむせ

 

・かめない食品が増える

 

・口の乾燥

 

などほんの些細な症状であり、見逃しやすいため注意が必要です。

 

 

 

残存歯数と自律神経

 

 

自律神経とは

 

・交感神経

 

・副交感神経

 

の2つに分かれます。

 

シーソーの関係ですので、偏りが少なく

バランスが重要です。

 

心臓、消化管、血管、汗腺などの運動や分泌を自動的に調節する神経系で、ホルモンとともに身体の

*恒常性(こうじょうせい=ホメオスタシス)維持に重要な働きをしています。

 

*恒常性(こうじょうせい)

体の状態をいつも一定に保つ、自動で体を調節してくれる機能。

 

・たとえば体温が一定(外気が42度でも体温は35~36度)

 

・運動すると息が荒くなる(大量の酸素を必要とする)

 

・酢を飲んでも体内は中性、などです。

 

 

交感神経=興奮・怒ったとき

 

副交感神経=リラックスの時

 

に主に働きます。

 

 

 

↑など身体にとって非常に重要な働きが多くあります。

(参考書籍 あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師 生理学 監修 坂本歩 編集 猪狩知之)

 

さらに肝となるのが自律神経と歯の関係です。

 

 

(参考書籍 咬合再構成 その理論と臨床 山崎長郎 山地正樹 著)

 

上記写真からわかるように、主に

 

・前歯=交感神経

 

・奥歯=副交感神経

 

を刺激することが分かっています。

 

 

つまり

歯がなくなっていく=自律神経が乱れて、何らかの不調をきたすと言えます。

 

例えば

前歯数が少ない人は、交感神経の働きが弱く、元気がなかったり、やる気が出づらかったり、

 

奥歯数が少ない人は、副交感神経の働きが弱く、便秘がちになったりすると考えられます。

 

*関連ブログ

 

ストレスによる自律神経の不調

 

自律神経失調症と診断された人は多いのでしょうか?①

 

自律神経失調症と診断された人は多いのでしょうか?②

 

かんたんセルフケア

 

スーパーライザー(近赤外線)の効果

 

 

口は食べる、話す、呼吸をするなど生きるために必要な器官です。

 

口がこれらの機能を十分に果たすことで、心身の健康は維持されます。

 

 

口は身体の入り口です。

 

全てのものが口を通るので

玄関が汚れていれば、おのずと部屋全体が汚れていきます。

 

 

③へつづきます。

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