2022.05.02
健康寿命の重要性③
こんにちは。
西新の歯医者 松尾です。
*前回のブログ
のつづきです。
口腔に障害をもたらす疾患
・脳血管疾患
・外傷性脳損傷
・パーキンソン病
・筋萎縮症側索硬化症(ALS)
・筋ジストロフィー
・慢性関節リウマチ
・慢性閉そく性肺疾患
(肺気腫、気管支喘息)
・認知症
・その他(廃用性症候群)
あらゆる病気は口から始まる
口内の清潔さは、内臓疾患、皮膚疾患、精神疾患、認知症などあらゆる病気に関係します。
一般的には「風邪は万病のもと」と言いますが
実際は
「歯周病こそ万病のもと」です。
風邪ウイルスや細菌、カビなどが体内に侵入しても、追い出せたら試合終了ですが、
歯周病は、歯がある限り死ぬまでつきまといます。
歯は口の中に生えてるものなので、手入れをしない状態だと常にばい菌と身体が戦う状況になります。
最終的には
歯が抜ける→食事ができなくて死ぬ
原因ですが
実際は歯が抜けるだけではありません。
「口の中は下水と同じくらい汚い」などと言われるほどです。
口の中は300~700種類の細菌が生息しているといわれます。
・歯をよくみがく人で約2000億個
・あまり歯をみがかない人は約6000億個
・ほとんどみがかない人は約1兆個
ほどの細菌がすみ着いていると言われます。
よく歯磨きをしても約2000億個のばい菌がいるとなると、身体は常にばい菌と戦火を交えている状態です。
ばい菌が歯ぐきに侵入すると
感染→リンパ→血液
へと流れていきます。
リンパは免疫機構の関所であり、リンパの上流は血液なので、ばい菌の数が多すぎると、リンパをすり抜けて「血中に乗る」という流れになります。
本来、血液中は「無菌」状態が正常ですが
菌が「血中に乗る」ことは
菌血症(きんけつしょう)と呼び、ばい菌が全身をめぐる状態です。
この状態が続くと
「敗血症(はいけつしょう)」という、非常に危険な状態に発展します。
敗血症は、全身で炎症が起きている状態で、著しい臓器障害が起きた場合は死に至ることもあります。
当然ですが高齢者の方ほど歯周病は進行している割合が高くなります。
そして
進行した歯周病菌が原因で、認知症を発症・進行させることもわかってきました。
うつ病と認知症の違い
一般的にうつ病は
抑うつ気分
・気分の落ち込み
・自責感(自分を責めること)
・自信の喪失
・焦燥感(思い通りにならずイライラすること)
思考能力の低下
・判断力の低下
意欲の低下
・口数が減る、行動がのろくなる
身体の症状(自律神経失調症など)
・疲れやすさ
・冷え、汗のかきやすさ
・腰痛、食欲不振、睡眠障害
などの症状が見られます。
うつ病と認知症の初期は症状が似ているため混同されやすく
治療方法や治療方針、ご家族の接し方にも違いがあるため注意が必要です。
(参考サイト:yomiDr.)
せん妄(せんもう)と認知症の違い
せん妄とは、時間や場所が急にわからなくなる見当識障害から始まる場合が多く、注意力や思考力が低下して様々な症状を引き起こします。
通常は継続しても数日間ですが、まれに数ヵ月間続く場合もあり、的確な処置が行えないと昏睡や死に至ることもあります。
1日の中でも症状の強弱があり、夕方に悪化する傾向がみられます。
今までの生活状態と照らし合わせて、突然変化が起こった場合は、せん妄の可能性が高いですが、徐々に現れたときには、認知症が疑われます。
(参考サイト:健康長寿ネット)
(参考サイト:介護の仕事にスグ効くメディア we 介護)
認知症は、うつ病やせん妄と違って、一度発症すると治りにくい、戻りにくい特徴があります。
ご本人も、ご家族も苦しい状態になりますので、ちょっとでも
「普段と違うな」
「様子がおかしいな」
と感じられたら病院の受診をオススメします。
進行度によりますが
当院から注文できます認知症予防のサプリ「プラズマローゲン」で予防・改善の報告も多数ありますので、お困りの方は、是非お気軽にお問い合わせください。
*関連ブログ
④へつづきます。