2022.11.09
心理学③ユングの集合的無意識
こんにちは。
西新の歯医者 松尾です。
今日は心理学の最終章
「ユングの集合的無意識」についての話です。
*関連ブログ
AさんとBさんに焦点を合てて話を進めます。
集合的無意識での繋がり
上図のように水色の最下層
「集合的無意識」は、Aさん~Dさん間には隔たりがなく、繋がっています。
実は
AさんやBさんのような人間同士に限らず、ペットなどの動物とも潜在意識では繋がっています。
下図のようになっています。
ここでAさんが何かを考えたり、解釈したとします。
そうするとその情報や思考は、Aさんの意識から潜在意識へと入っていきます。
そしてAさんとBさんの潜在意識は繋がっていますので、Aさんから入った情報はBさんの方へと行きます。
そのときBさんの顕在意識と潜在意識の
境界線の扉が開いていると、BさんにもAさん由来の情報が行くわけです。
*
顕在意識(けんざいいしき=意識あり。コントロール可)
潜在意識(せんざいいしき=個人的無意識と集合的無意識。コントロール不可)
つまり
Aさんの気持ちがBさんへ伝わるわけですね。
Aさんが楽しいなと感じてれば、そのようにBさんに伝わり
Aさんがイライラしていれば、そのイライラがBさんにも伝わるということです。
自分が怒っている時に、優しい笑顔で接されたら怒りが吹き飛び、一緒に笑顔になったり
自分は悲しく感じてないのに、悲しげな人と接したことで、なぜか自分も悲しくなったり。
その様な経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは集合的無意識では全員が繋がっており
・情報
・気持ち
・思考
などが伝播(でんぱ)することで起きる現象です。
*伝播(でんぱ)
伝わり広がって行くこと。広い範囲に伝わること。
伝播(でんぱ)の注意点
繰り返しになりますが、他人や物事に良し悪しはありません。
自由にわたしたちが
他人や物事に「意味づけ」をしているに過ぎないのです。
ここでは
分かりやすくするためにポジティブ(+)とネガティブ(ー)と表現します。
*前回のブログ
でも話しましたが
ネガティブ(ー)な思考のクセがある方は、真ん中2段目の個人的無意識に(ー)が溜まっている状態です。
溜まった(ー)が多いほど当然、集合的無意識へも流れ込みやすくなります。
そして
AさんとBさんは集合的無意識で繋がっているため
Aさん由来の(ー)は、Bさんの顕在意識と潜在意識の境目の扉が開いている時に、Bさんの意識へも流れ込むことがあるわけです。
つまり
良し(+)悪し(ー)に関係なく、Aさんの気持ちはBさんにも影響を与える可能性がある、ということです。
たとえば
AさんがBさんに対し「好き」という感情も伝わりますし、
「嫌い」「不快」という気持ちも伝わると言えます。
否定形の落とし穴
ここでのポイントは
Aさん→Bさんへの「好き」という感情はストレートに伝わりますが
たとえば
Bさんが病気や事故で、生きるか死ぬかの瀬戸際にいるとします。
そこで
AさんがBさんに「死なないで」と言ったり思う事は、意外かもしれませんが
=「死んでいる状態をイメージすること」なのです。
実は
死んでいる状態をイメージしないと否定形の言葉は出てこないのです。
そして「死んでいる状態」がBさんには伝わってしまいます。
良かれと思って心配していたことが、望まない結果に繋がっていたとしたら、どうでしょうか?
まとめ
望まない結果になって喜ぶ人はそういないと思います。
なので
望む結果を得たい場合は、ストレートな肯定形の表現にしましょう。
「好きだよ」
「元気になってね」
「一緒にご飯食べよう」
「一緒に旅行に行こう」
など「望む状態をイメージする」声かけや気持ちでいることが重要です。
これは
子育て中の親御さんや、ペットがいる飼い主さんにも、是非知っておいて頂きたいスキルの一つです。
毎日お子さんやペットに対し「心配」する気持ちでいると、それが「呪いの言葉」のように相手に伝わってしまいます。
ですので
先ずはそういった親御さんや飼い主さんが変わる必要があります。
過去と他人は変えられませんが、
自分は変えることができます。
自分が変われば、周りも自然に変わっていくものです。
長くなりましたが
これにて心理学@顕在意識と潜在意識編を終わります。
ご愛読ありがとうございました。