子育て④乳児湿疹

 

こんにちは

早良区 西新の歯医者 松尾です。

 

子どもが5か月になりやっと首もすわり、離乳食も開始しました。

 

そこで気づいたこととなどを書いていきます。

 

 

乳児湿疹

 

 

正確には乳児脂漏性(しろうせい)湿疹といいます。

皮脂の過剰分泌により、耳の周りに黄色や白のべたつくかさぶた、または赤みやブツブツが出て、かゆみを伴うことが多いです。

 

眠いときに、目や耳回りをこすることで軽い炎症が起きることはよくあるようですが、

5か月になっても治るどころか、悪化している様子だったので、近所の小児科を受診しました。

 

「アトピーと言えるほどじゃないし、様子見で良いと思います。

ただし 子どもはよく汗をかくのでこの時期は保湿剤はいらないと思います。

むしろキチンと汗を拭きとってあげるか、起床後さっとシャワーで汗を流すことが大事ですよ。

涼しくなってくる10月くらいから保湿を開始するくらいで良いと思いますよ。」

 

ヨーロッパでは、保湿をすることで皮膚炎が悪化したり、保湿剤の影響のためか、離乳食開始時の食物アレルギーが増えたというデータをPCで見せてもらいました。

 

残念ながら日本の小児学会ガイドラインでは、そういったデータを取り入れず、従来のまま指導しているとのことでした。

 

などと先生に言われたので、あえて保湿をやめてみました。

 

すると1週間もたたないうちにみるみる発疹が治っていきました。

 

出産前からのかかりつけで言われていたことの一つに

「赤ちゃんは乾燥しがちなので、必ず保湿をしてください」

と指導されたので、そういうもんかと何も考えずに保湿していました。

 

 

エビデンスと現実

 

改めて

師匠がよく言っていたセリフ

 

「実際どうなのか」

 

の大事さが身に沁みました。

 

「実際どうなのか」とは、教科書やエビデンスと言われるものだけが、唯一の正解ではないということです。

 

「エビデンスがあれば100%正しい」かのように誤解している方が多く見受けられますが、必ずしもそうであはありません。

 

なぜならば

 

条件が変われば、結果が変わる

 

という科学の前提があるからです。

 

保湿剤で肌荒れが起きる子もいれば、起きない子もいるでしょう。

 

さらに、保湿剤を変えれば改善するのか、あらゆる保湿剤でも肌荒れが起きるか(人による)によっても、結果は変わってきます。

 

こういった「個人差」が大きいことに対し、

エビデンスが絶対かのようなスタンスで取り組むと、思わぬ落とし穴にはまる危険性があります。

 

 

たとえば

塩分は犬猫にとっては身体に悪い、と言われていますが

昔の犬猫は、いわゆる「猫まんま」を食べていても普通に生きていました。

 

実際 わたしの実家で飼っていた柴犬たちは、人間の残飯(猫まんま)を食べていましたが、15歳くらいまで生きました。

 

塩分が本当に身体に悪いのであれば、柴犬の平均寿命13~16歳まで生きられず、もっと早死にしていたはずです。

 

ほかに

わたしの師匠は、東北出身なのですが、真冬のある日、庭を見たら野良猫がいて、木の実を食べていたそうです。

 

「ああ ネコはこうやって飢えをしのいで、生き延びているんだな」

 

と実地で、目の当たりにした瞬間だったそうです。

 

獣医学では、ネコは糖質(炭水化物)を少ししか栄養源にできないので、食べる必要がないと言われているそうです。

「必要がない」程度の表現なら問題はないですが、

 

「食べたらダメ」

「消化不良を起こす」

 

などと、誤解を招くような表現をSNSなどではよく見かけます。

 

「犬猫に塩分はダメ」

「ネコに糖質はダメ」

 

など、

 

教科書レベルの話や理屈、エビデンスのことと、目の前で起きていることが対立したときに、

「実際どうなのか」という視点に立って、行動することが重要ではないでしょうか

 

前提を間違うと

理路整然とすべてを間違う

 

 

これも同じく師匠の教えですが、まさにその通りと痛感します。

 

保湿は必要なことだ(前提=正しいことと判断)

➡肌荒れが起きた

➡塗り薬を塗ってみよう

➡保湿剤を変えてみよう

➡保湿剤を塗る頻度を減らしてみよう

 

前提がすでに間違っている中で、その後なんとなく正しいように修正しようとしても、うまくいくはずもありません。

こういった状況を「認知的不協和」といいます。

自分の考えと行動が矛盾した際に感じる不快感(モヤモヤ・ストレス)のことをいいます。

 

そしてそのモヤモヤを解消するために、考えや態度を変えたり、不要な正当化を図ったりすることで

「納得した気になる」状態です。

 

イソップ物語の「すっぱいブドウ」ですね。

 

認知:お腹を空かせたキツネが、高い木の枝に実った美味しそうなブドウを見つける。

行動:キツネはブドウを食べようと何度もジャンプし、努力するが、高すぎて手が届かない。

解消:「どうせあのブドウは酸っぱくて、まずいに違いない」と負け惜しみを言い、立ち去る。

 

注意点

 

条件が変われば、結果が変わるので

 

今回の場合

条件①=春夏の赤ちゃんが汗をかく時期の、

今は「保湿剤」は「不要」となりますが

 

小児科の先生が言う

条件②=涼しい時期になれば

「保湿剤」は「必要」となります。

 

①という条件からは、①という結果

 

それ以上でも以下でもないということです。

 

そこに異なる条件を加えたら

①という条件は、もはや①ではなくなります。

 

なので

エビデンスが万人に当てはまるわけではない

ということに留意していただきたいのです。

 

「脳は楽をしたい臓器」と言われているので、

「病院でそう言われたから」と何でもかんでも言う通りにしがちです。

 

しかし

何か問題が起きた時に

「前提は間違っていないか?」一度立ち止まって、軌道修正することも重要ではないでしょうか

 

 

少しでもみなさまの参考になれば幸いです。

 

 

 

離乳食開始しました

 

次回は

子育て@獲得形質(エピジェネティック)というテーマの予定です。

 

 

 

 

 

一覧へ戻る