2018.06.08
東洋医学②
こんにちは。
西新の歯医者 松尾です
夜間の鍼灸学校
つづき
そんなこんなで現在、夜間で鍼灸学科に通っています。
鍼灸治療との出会いもそうなるようになっていたというか、縁があるんだなとつくづく思いました。
前の職場の上司が、東洋医学も盛り込んだ歯科治療をしていまして。そこで知り合った鍼灸師の先生と仲良くなり、定期的に勉強会に参加していました。
前の上司がその鍼灸師たちの事を
「歯医者じゃかなわん。よぅ勉強しとる」と言っていました。
実際彼らの知識は幅広く、西洋医学の視点も取り入れたバランス型治療をメインにしていましたから、参加初日からの衝撃を覚えています。
初めての鍼灸治療受診
そんなある日、ぎっくり腰になり、身動きがとれなくなりました。頑張って近所の整形外科に行き、レントゲンとり、電気治療やら色々しましたが、治療後も痛みの度合いが1~10(10最大)として、8程度にしかならず
こりゃ今日の診療は厳しいなと思っていた時、そいや上司が通ってる鍼灸院があるなと思い出して即行きました。
ここで鍼灸領域の二人目の師匠との出会いです。
そしたら治療後痛みが4~5くらいには落ち着いたので衝撃でした。
勉強会で知識を得るのと、実際に治療を受けて快復するのとでは雲泥の差でしたね。
百聞は一見に如かずより更に強い、「道を知っていることと、実際に歩くことは違う」(byマトリックス)
を体験しましたね。
世の中もっと医者も患者側の立場になれと。じゃないと気付きようがありません。
西洋医学と東洋医学の良いとこどり
わたしは西洋医学を否定して、東洋万歳ってわけではないのであしからず。
適材適所といいますか、得手不得手があるので使い分けりゃいいだけの事です。
事故でボッコシ骨折しているのに鍼治療してたらコントです。
まずは西洋医学の外科で固定、落ち着いてから症状緩和の鍼灸治療でよかろーもん。
どちらかというと東洋医学は予防医学に近いので
日々取り入れつつ、どうしようなくなってから西洋医学でも遅くはないです。
時々かんちがいした人がいて、西洋医学で切ったはったでグチャグチャになったあと
助けてくれーーって言う人がいますが、言い方がキツイかもしれませんが手遅なことが多いです。
東洋治療で多少の症状緩和はできても、そこにあるべき*五臓六腑(ごぞうろっぷ)が除去された状態で
全体のバランスもヘチマもないわけです。
*五臓六腑(ごぞうろっぷ)
体内の臓器
知ってる人もいらっしゃると思いますが五行論(ごぎょうろん)では、どれが欠けてもダメなんです。
一部を外科的に切除した状態はすでにアンバランス。
元の状態にしてくれーってのは難しい話ですよ。
東洋医学の得意分野
東洋医学が適用できるのは
西洋治療による過度なバランスを欠いてない状態、加齢による症状、西洋医学の苦手分野の五十肩、
ぎっくり腰、関節痛、頭痛、精神疾患などなどです。
え?精神疾患?と思われるかもしれませんが
西洋の精神疾患治療は対症療法がほとんどで、薬漬けにされます。
薬は一時的には良いですが、長年に渡る薬漬けを元の状態まで戻すには困難が待っています。
原因あっての結果なので、原因を抜かずに症状だけ緩和してても治りようがありません。
臭い物にフタをする癖から早く卒業しましょう。
一部例外を除いて、精神疾患はたいてい心身のバランス不調和によるものです。
気の流れが滞ると起きやすいので、
東洋医学の得意とする「心身を元の状態に戻す」事で癒える可能性が高いでしょう。