2020.03.25
原因療法＠心理学⑥（機能不全家庭）
こんにちは
西新の歯医者 松尾です。
今日は【機能不全家庭】についての話です。
以下引用
機能不全というのは
読んで字の如く
本来機能すべき機能が不全状態である
という事です。
家庭という場所が本来機能すべきという事とはいったいなんでしょうか？
私達は母から生まれ、両親に見守られて、
愛されて、満たされながら育ちます。
この一言で表した家庭というのが
本来の機能すべき状態であると仮定した場合
その真逆が機能不全家庭となります。
暖かいシチュー
家族でお出かけしたり
みんなでゲームをしたり
会話をしたり
そんな和やかな雰囲気。
暖かい家庭
この状態の真逆です。
料理すら作って貰えない。
家族が揃って出掛けるなどほぼない
みんな揃ってもギクシャクしている
食事中なども一切の会話が無い
などです。
本来の暖かい家庭で育った場合
私達の精神は健やかに自分自身を自覚しながら育ちます。
対して、機能不全家庭で育った場合
虐待を受けるなどを含めて
精神的に苦しい状態で大人になります。
■機能不全の特徴
機能不全になる原因のほとんどが
「誰かが誰かに言いたい事を言えず
限界レベルまで我慢し続けている状態、が多いです」
妻が旦那に言いたい事が言えず、我慢が続き、
その矛先として子供へ向く
妻が姑に言いたい事が言えず、我慢が続き
その矛先として子供へ向く
多くはこの関係が多いですが
どのような関係であっても
これはきっかけになります。
子供が親に言いたい事が言えない
というのもあてはまります。
家族の中で誰かが誰かに
言いたい事が言えず、
常にギクシャクしていて、
緊張しており、気を張っている
という状態です。
このような機能不全の状態で
最も犠牲になるのは
もちろん子供です。
その子供が後に大きくなり
その時の犠牲となった心の傷が
＊インナーチャイルドとして残っていて、
大人になるに連れて、精神が崩壊し
精神的に苦しい状態の方になるのです
■ここからは
幼少期のころ
～心に傷を負い、現在に至るまで～の流れを説明します。
① ＊インナーチャイルド とは？
いろいろな解釈がありますが
自分の潜在意識の中に存在している、
現在から見た過去の意識 or エネルギー
（姿・形は見えません）
主に幼少期をさします。
厳密には、昨日より過去のすべては
【インナーチャイルド】
②意識（インナーチャイルド）は時間を超え存在します。
下図をご覧ください。
③タイムライン
たとえば
５歳のころ、両親は多忙で自分は全然相手をしてもらえなかった。
そこで孤独感が生まれます。
孤独を感じる瞬間があったけど、すぐに両親に抱きしめられた、
などの「愛」を受けていれば図の青い旗は立ちません。
しかし、図にあるようにそういった
孤独、悲しみ、無価値感
などを感じたあと、「愛」「調和」「許し」を経験しなかった場合、
その感情は、現在～未来に至り永遠につづくことになります。
PTSD≒トラウマとも呼ばれます。
④トリガー（引き金）＝キッカケ
「愛」「調和」「許し」を経験しなかった
場合
日々の生活の中で、ある出来事が
トリガー＝キッカケとなり、
５歳当時に感じていた孤独感が再現されます。
⑤アダルトチルドレン
【機能不全家庭】で育った人は、精神的に苦しいことが多いです。
＊過去ブログ
の中での【少数派】の方々は、
アダルトチルドレンである人が少なくありません。
③タイムライン上の青い旗は、トリガーさえ発生すれば、
３０歳になっても５０歳になっても９０歳になっても
いつでも出来立てホヤホヤの状態で再現されます。
そこに再び苦しみがともなうのです。
言い換えるなら、青い旗＝ガムテープ
となります。
＊過去ブログ
両親は、孤独と書かれたガムテープを作り出すつもりはなかったと思います。
中にはそういった悪意がある両親もいるかもしれませんが、その方々も機能不全家庭で
育てられた可能性が高いと思います。
もしかしたら、その両親の、そのまた両親も、そのまた両親もさかのぼっていけば
ずーっと機能不全家庭の家系だったかもしれません。
しかし、自分が機能不全家庭により苦しんだ、もうイヤだな、と決断されるなら
自分の代で、機能不全家庭を断ち切ることを選ぶのも一つと思います。
ガムテープは、
自分の周りの環境が作り出しますが
作り出されたガムテープを
自分に貼るのは自分、ということです。
ガムテープをはがすことができるのも自分だけです。
つづきます。
↓参考までに
師匠のyoutube
https://www.youtube.com/channel/UCHWAYMRP3Ia7CgH6sg1USGg/videos