人生に役立つ名言集⑦(銀河英雄伝説編)

こんにちは。

西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

今日は銀河英雄伝説

(原作:田中芳樹)の中から、

印象に残ったセリフなどを羅列していきます。

 

 

 

軍隊・戦争・テロリズム

 

 

①「いつの世も戦争が続いている。

 

いつの世も戦争によって残されるのは、無人の荒れ野だけだ。

 

そして刻まれた傷は時の流れとともに消えていく。

 

その傷を目撃し記憶しているのは、

満天に輝く星の群れかもしれない。

 

その星すら、いつの日か、流れ星のように消え去る運命にある。

 

これは、そんな星々の間で、

いつの日か語られた、

ある人間たちの、今はもう忘れかけている戦いの記録である。」

 

by ナレーション

 

 

オープニングでのフレーズです。

 

銀河英雄伝説は

戦争、テロリズム、政治、歴史、

人間ドラマ、*イデオロギー

など多角的に描写した作品です。

 

 

学びが多く、わたしの人生に多大な影響を与えてくれた名作です。

 

 

*イデオロギー

「その人が持っている考え方」を意味する

哲学用語です。

 

「考え方」とは言っても

「その人個人に対する考え方」ではなく

「多くの人の行動を左右するような考え方」のこと。

 

政治や社会思想を指して使われることが多いです。

 

 

chewy ビジネスマナー より

 

 

 

 

➁(権力者に対して)

「あなた達はどこにいるのか?

兵士たちを死地に送り込んで、

あなた達はどこで、何をしているのか?」

 

by ジェシカ・エドワーズ

 

 

これは

いまだに戦争をしている国々の権力者たちに言いたいセリフですね。

 

 

作中ヤン・ウェンリーはこう言ってます。

 

「わたしが嫌いなのは、

自分だけ安全なところに隠れて戦争を賛美し、

愛国心を強調し、他人を戦場に駆り立てて、

後方で安楽な生活を送るような輩です」

 

 

全くの同感です。

 

 

 

③「固い信念なんてものはかえって信用がおけんね。

 

だいたい戦争なんてものは、固い信念を持った者同士が起こすんだからね」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

以前は信念=ポジティブなこと、だと思っていましたが

 

よくよく考えてみると

 

信念=柔軟でない

 

とも解釈できます。

 

 

 

④「私は少し歴史を学んだ。

それで知ったのだが、人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。

 

 

生命以上の価値が存在する

(前者)、という説と

 

 

・生命に勝るものはない(後者)、

という説とだ。

 

 

人は戦いを始めるとき前者を口実にし、

戦いをやめるとき後者を理由にする。

 

それを何百年、何千年も続けて来た。

 

私は全体、流した血の量に値するだけの何かをやれるのだろうか」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

 

歴史は繰り返す、ですね。

 

未だに戦争を続けているわたしたち

人間は歴史からは学べないのかもしれません。

 

 

 

⑤「人間にとって最大の罪は人を殺すことであり、

殺させることなんです。

 

軍人というのは職業でそれをやるんです」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

皮肉なことに、ヤンは部下からこう言われています。

 

「あなたほど戦争の愚劣さを嫌っている人間はいませんが、

同時にあなたほどの戦争の名人はいない」

 

 

ヤンが心の中で抱えているジレンマを指摘され、何とも複雑な気持ちだろうと思います。

 

 

 

 

⑥「軍隊というのは道具に過ぎない。

それもない方がいい道具だ。

 

そのことを覚えておいて、

その上でなるべく無害な道具になれるといいね」

 

 

by ヤン・ウェンリー 

 

 

ヤンの養子であるユリアン・ミンツへの言葉です。

 

「自分の意見を押し付けない」

これぞヤン・ウェンリーらしいセリフです。

 

 

 

⑦ヤン・ウェンリー

「良い人間、りっぱな人間が、無意味に殺されていく。

それが戦争であり、テロリズムであるんだ。

戦争やテロの罪悪は結局そこにつきるんだよ。

だけど人間は、自分が悪であるという認識に耐えられるほど強くはない。
だからそれぞれの正義を信じて、それを他人に押し付けようとして戦うのさ」

 

 

ユリアン・ミンツ

「『絶対的な正義』なんてありはしないということですか」

 

 

 

つまり「ジャッジ(決めつけ)」が根本的な原因であり、

人間関係に置いても、問題を引き起こすことに繋がります。

 

 

極端に言えば「ジャッジ」をはずすだけで

殆どの問題は解決するのではないでしょうか?

 

 

*関連ブログ(ジャッジ)

 

原因療法@心理学⑤(ジャッジするということ)

 

 

 

 ⑧ヤン・ウェンリー

「軍隊は暴力機関であり、

暴力には2種類あるってことだ」

 

ユリアン「良い暴力と悪い暴力?」

 

ヤン「いやそうじゃない。

 

 

支配し、抑圧する暴力

 

・解放の手段としての暴力だ。

 

 

国家の軍隊と言うヤツは、本質的に前者(支配し、抑圧する暴力)の組織なんだ。

 

残念なことだが、歴史がそれを証明している。

 

権力者と市民が対立したとき、軍隊が市民の味方をした例は少ない。

 

それどころか、過去いくつもの国で、軍隊そのものが権力機構と化して、

暴力的に市民を支配さえしてきた」

 

 

 

良い悪いで判断しようとすると

必ず自分基準の「ジャッジ」が付きまといます。

 

いかに柔軟にニュートラル(中立、中間。バランスの取れた状態)を維持できるかで、

人生の豊かさが変わってくるのではないでしょうか。

 

 

 

 

⑨「大義名分同士がぶつかり合う戦いの中にあっては、

民衆は常に利用され、そして常に捨てられる。

それがまるで民衆の存在価値であるかのように」 

 

by ナレーター

 

 

何とも悲しい現実です。

 

 

*関連ブログ

 

PCR検査の意味

 

 

でも書きましたが

 

国民がしっかりと税金を納めているにも関わらず、国は国民を守ってはくれません。

 

むしろ

国民を捨て駒のように扱っているように感じます。

 

 

「自分の身は、自分で守る」

 

 

これに尽きると思います。

 

 

 

 ⑩(ヤン・ウェンリーが政治家から査問されるシーン)

 

政治権力者

「緊張感を欠く平和と自由は人間を堕落させるものだ。

活力と規律を生むのは戦争であり、戦争こそが文明の発達を加速し、人間の精神的・肉体的向上をもたらすものだよ。

 

一定期間続いた平和と自由は、常に享楽と退廃の世紀末を現出させてきた、それは君の好きな歴史が証明しているのではないかね?」

 

 

ヤン・ウェンリー

「戦争で命を落としたり、肉親を失ったりしたことのない人であれば、信じたくなるかもしれませんね。

 

戦争を利用して、

他人の犠牲の上に自らの利益を築こうとすると人々にとっては非常に魅力的な考え方でしょう

 

在りもしない祖国愛を在ると見せかけ、他人をあざむくような人たちにとってもね」

 

 

 

政治権力者

「君は、私達の祖国愛が偽物だと言うのか!」

 

 

ヤン・ウェンリー

「あなたがたが、口で言うほど祖国の防衛や犠牲心を必要だとお思いなら、他人にどうしろこうしろと命令する前に、自分たちで実行なさったらどうですか?

 

人間の行為の中で何が最も卑劣で、恥知らずか

 

それは権力を持った人間や権力に媚びを売る人間が、安全な場所に隠れて、戦争を賛美し、他人には愛国心や犠牲精神を強制して、戦場へ送り出すことです。

 

宇宙を平和にするためには、帝国と無益な戦争をつづけるより先に、まずその種の寄生虫を駆除することから始めるべきではないでしょうか?」

 

 

なんとも痛快なヤンのセリフです。

 

相手が誰であろうと

ここまで率直に言えるのは素晴らしいと思います。

 

 

「あなたが自分自身で実行していないことを、他人に求めてはならない」

 

ですね。

 

 

たとえば

 

「他人に親切にしなさい」

 

と誰かに求めるなら

まずは自分が他人に親切にしているか、

を自問する必要があります。

 

自分が親切にしていないのに、相手にそれを求めても説得力がありません。

 

 

 

ただし

 

自分が出来ないと自覚している場合

 

他人にお願いし、相手がこころよく引き受けてくれたなら

任せることも選択肢の一つかと思います。

 

 

全部自分一人でやろうとせず

*「分業(ぶんぎょう)」も重要ではないでしょうか。

 

 

*分業(ぶんぎょう)

分担する、協力し合う

 

 

 

 

名言集⑧に続きます。

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