人生に役立つ名言集⑧(銀河英雄伝説編)

こんにちは。

西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

 

 

 

政治・国家・権力者

 

 

 

⑪「わたしにとって政治権力というやつは、『下水処理場』のようなものでね。
無ければ困るが、自分から近づきたいとは思わないね」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

言いえて妙(的確)ですね。

同感です。

 

 

 

⑫「『政治の腐敗』とは政治家が賄賂(わいろ)をとることじゃない。

それは政治家個人の腐敗であるに過ぎない。

 

政治家が賄賂をとっても、それを批判できない状態を『政治の腐敗』というんだ」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

まさに某国のような状態のことですね。

 

政治家を批判した国民は、逮捕されたり、

粛清されたり、インターネットの規制、

言論の自由がない

(言いたい事を言えない)

 

これぞ『政治の腐敗』ですね。

 

 

 

 

⑬「目上?政治家とはそれほど偉いものかね?

わたしたちは社会の生産に何ら寄与しているわけではない。

 

市民が納める税金を公正にかつ効率よく再配分するという任務をたくされて、それに従事しているだけの存在だよ。

 

彼(ヤン・ウェンリー)の言う通り私たちは、社会機構の寄生虫でしかないのさ。
それが偉そうに見えるのは、宣伝としての錯覚にすぎんよ。

 

by ホアン・ルイ(政治家)

 

 

このセリフによって

改めて政治家の役割とは何たるかを知りました。

 

 

学校でたとえるなら

政治家=クラスのリーダーである

学級委員長、みたいなものと思います。

 

 

たとえば

学園祭の出し物で、タコ焼き屋をやるとします。

 

材料費が必要なため、クラス全員から

1人300円ずつ徴収します。

 

 

学級委員長の役割は、その集金でタコ焼きの材料を買い、

 

集金の残りや儲けが出た場合は、

それをクラス全員に返す義務と責任があります。

 

 

もし、学級委員長が集金を勝手に使って、

私物を購入していたら

クラスメートはどう思うでしょうか?

 

 

なので

 

学級委員長(政治家)は、

クラス全員が出す300円(税金)で、

きちんとタコ焼き屋の運営

(公正にかつ効率よく再分配)をする

役割を託されていると言えますね。

 

 

銀河英雄伝説は、

まさに『政治学の入門書』

と言っても過言ではないと思います。

 

 

 

⑭「私は最悪の民主政治でも、

最良の*専制政治に優ると思っています。

 

なぜなら、人民を害する権利は、人民自身にしかないからです。

 

 

*専制政治(せんせいせいじ)の罪とは、

人民が政治の失敗を他人のせいにできる、という点に尽きるのです。

 

その罪の大きさに比べれば、百人の名君の善政の功も小さなものです」

 

by ヤン・ウェンリー

 

*専制政治(せんせいせいじ)

市民から選ばれない政治家が、権力と暴力によって市民の自由を奪い、支配すること。

 

 

 

民主政治とは私たち国民一人一人

 

『主役』の政治ということです。

 

 

良い国、良い政府

 

  vs

 

悪い国、悪い政府

 

 

どちらを作るのも私たち自身です。

 

 

「専制政治が倒れるのは君主と重臣の罪だが、

民主政治が崩壊するのは全ての市民の責任ですからな」

 

 

「民主政治の制度はまちがっておらん。

 

問題は、制度と、それを支える精神が

*乖離(かいり)していることだ」

 

by アレクサンドル・ビュコック

 

 

*乖離(かいり)

 

離れていること

 

 

民主政治の特徴である

 

自由には責任が伴う「自由と責任」

 

権利には義務が伴う「権利と義務」

 

ですね。

 

 

 

 

⑯「最高指導者は文民でなくてはならない。

 

軍人が支配する民主共和制など存在しない。

 

わたしが指導者なんかになってはいけないんだよ」

 

 

「我々は軍人だ。そして民主共和政体とは、しばしば銃口から生まれる。

 

軍事力は民主政治を産み落としながら、その功績を誇ることは許されない。

 

なぜなら民主主義とは力を持った者の自制にこそ真髄があるからだ。

 

強者の自制を法律と機構によって制度化したのが民主主義なのだ。

 

そして軍隊が自制しなければ、誰にも自制の必要などない」

 

「自分たち自身を基本的には否定する政治体制のために戦う。

 

その矛盾した構造を、民主主義の軍隊は受容しなくてはならない。

 

軍隊が政府に要求してよいのは、せいぜい年金と有給休暇をよこせ、というくらいさ。

 

つまり労働者としての権利。それ以上はけっして許されない」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

つまり

文民統制(ぶんみんとうせい)

=シビリアン・コントロール」

 

のことですね。

 

 

軍隊(自衛隊)の指揮権を文民

(軍人以外の人)が行うことです。

 

日本では国民から選ばれた総理大臣が指揮をとります。

 

従って、現役軍人は、国のリーダーにはなれません。

 

 

文民統制が必要な理由として

軍人が軍隊の実権を握り、指揮権を持つと、勝手に戦争を始めたり、

自国・他国にとって脅威となります。

 

 

たとえるなら

 

 

のび太=弱い軍人

 

ジャイアン=強い軍人

 

学校の先生=総理大臣(大統領)

 

 

ジャイアンがのび太や隣のクラスの子をイジめようとしたら

それを止めることが出来るのは、先生だけとしますね。

 

 

もしジャイアンに先生と同じだけの

権力・決定権などを与えたら、

のび太はもっとイジメられる可能性が高くなるということです。

 

 

のび太どころか、

ドラえもんからひみつ道具を奪って、

やりたい放題するのではないでしょうか?(笑)

 

 

 

⑰「権力者にとっては『他人の命』ほど安いものなんてないんだろうな。
彼らの自分の懐が痛むわけじゃない。負担するのは一般市民だからね」

 

by ヤン・ウェンリー

 

現在流行しているコロナウイルスに対する国・政府の対応に関連していますね。

 

官僚や政治家は、国民の血税でご飯を食べています。

 

国民は、自分たちが納める税金の流れや、

行き先をしっかりと監視しなければなりません。

 

 

 

 

 

⑱「権力者がその気になれば、辞書の正義の定義など、どうとでも書き換えられるよ」

 

by ワルター・フォン・シェーンコップ

 

 

これは民主政治の理念には反しますが、

残念ながら現実に起きていることと感じます。

 

 

 

 

⑲「権力者というものは、一般市民の家が炎上したところで眉一つ動かしませんが、
政府関係の建物が破壊されると血の気を失うものですから」

 

by ウォルフガング・ミッターマイヤー

 

 

誰に対してもそうですが

 

特に政治家や政府関係のお仕事をされている方には、

「他人事」を「自分事」として感じてもらいたいものです。

 

 

 

 

⑳「人間がいつか必ず死ぬように、国家だって永遠にして不滅のものでない。

 

国家なんてものは単なる

『道具』にすぎないんだ。

 

その事さえ忘れなければ多分、正気を保っていけるだろう」

 

『国家』という視点だけで物事を見ると視野が狭くなる。

 

前にも言ったが『国家』なんてモノは『便宜上の手段』に過ぎないんだ。

 

だからできるだけ敵味方に

『こだわらない考え』をしてもらいたいんだ」

 

 

「国家が社会的不公平を放置して、

いたずらに軍備を増強し、その力を

 

・内に対しては『国民の弾圧』

 

・外に対しては『侵略』

 

というかたちで乱用する時、

その国は滅亡の途上にある。

 

これは歴史上、証明可能な事実である」

 

 

「かかっているのは、たかだか

『国家の存亡』だ。

 

個人の自由と権利に比べれば、大した価値のあるモノじゃない」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

国家ありきの国民ではなく、

国民ありきの国家であるべきと思います。

 

なぜなら、個人の集合体=国家であるからです。

 

 

会社や企業でたとえると

従業員から搾取し、使い捨てにするような会社・企業は長続きしません。

 

 

自分の足元を掘り崩すようなものだからです。

 

 

 

 

 

名言集⑨に続きます。

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