人生に役立つ名言集⑨(銀河英雄伝説編)

こんにちは

西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

 

 

 

教育・歴史

 

 

上官

「彼ら(民衆)が一番欲しているのは、政治的権利ではなく、食料なのだ」

 

 

バーリモント少尉

「しかし・・・」

 

 

上官
「そう。食料を与えるだけでは何の解決にもならない」

 

 

時間も資源も有限です。

従って食料支援を永遠に続けることはできません。

 

 

たとえば

難民の方々などには食料支援も重要ですが、

同時に彼らが自活し、自分たちで食料生産ができるように、技術の伝達や

インフラ整備などの援助、長期的な計画が必要になります。

 

 

 

 

「運命というならまだしもだが、

宿命というのは、実に嫌な言葉だね。

二重の意味で人間を侮辱している。

 

1)ひとつには、状況を分析する思考を停止させ、

 

2)もうひとつには、人間の自由意志を価値の低いものとみなしてしまう。

 

宿命の対決なんてないんだよ、どんな状況のなかにあっても結局は当人が選択したことだ。

 

宿命なんていう便利な言葉があると、つい自分の選択をそのせいにして正当化したくなる。

 

私は別にいつも自分が正しいなんて思っちゃいない。

 

が、同じ間違えるにしても自分の責任で間違えたいのさ。」

by ヤン・ウェンリー

 

 

真偽は別にして、ネットで調べたところ

 

 

・宿命=生まれる前から決まっていて、変える事ができないもの

 

・運命=巡り合わせによる、日頃の行いや、選択の積み重ねにより、結果として変わるもの

 

 

だそうです。

 

 

ヤンのセリフ

特に最後の3行に同意ですね。

 

 

もしかしたら目に見えない「宿命」というもので、人生がすでに決まっていたとしても、

自分で決断し、選択する

「責任を取る」ことが重要かと思います。

 

 

 

 

 

 

「ペンは剣よりも強し。

 

こいつは真理など滅多に存在しない人間社会の中で、数少ない例外の一つだ。

 

ペンは何百年も前の独裁者や、何千年も昔の暴君を告発することができる。

 

 

剣をたずさえて、歴史の流れを*遡行(そこう)することはできないが、

ペンならそれができるんだ」

 

by ヤン・ウェンリー

 

*遡行(そこう)

流れをさかのぼって行くこと。

 

『言論は暴力に勝る』ですね。

(真意は諸説あるようです)

 

 

他に類語がたくさんあります。

 

・『智者のペンよりも恐ろしい剣はない』(デジデリウス・エラスムス)

 

・『舌は刃より強い』(エウリピデス)

 

・『言葉は剣よりも強し』(アヒカル)

 

 

昨今情報が氾濫していますので、

どの程度信頼がおける情報かは、わかりませんが

 

現在のSNS

(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、Facebookやtwitterなどもペンの集合体と言えるのではないでしょうか。

 

 

どの情報を信じるか、そこで重要となるのが

 

・思考力

・柔軟性

・客観視

・分析力

・考察力

 

などです。

 

 

『どのペンや言葉が本質をとらえているか』

 

 

を見極めなければならない、

それも新たな課題ですね。

 

 

 

 

 

「何かを憎悪することのできない人間に、何かを愛することができるはずがない。

私はそう思うよ」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

一般的に

『愛憎は表裏一体(ひょうりいったい)』ですね。

 

*表裏一体(ひょうりいったい)

 

2つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないこと。

 

 

東洋医学での

『陰陽転化(いんようてんか)』ですね。

 

 

陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる。

 

一方のみに偏ることはなく、極まると逆転が始まるという意味ですね。

 

朝が来て、夜になる。また朝になり、夜が来る。

 

 

しかし

マザー・テレサはこう言ってます。

(諸説あります)

 

 

「愛の反対は憎しみではありません。

愛の反対は他者への無関心です」

 

 

個人差もあるでしょうし、

愛の形や質によって、変わってくると思いますが

こちらも腑に落ちました。

 

 

 

 

忠誠心というものは、その価値を理解できる人物に対してささげられるものでしょう。

 

人を見る目のない主君に忠誠をつくすなど、宝石を泥のなかへ放りこむようなもの。

 

社会にとっての損失だとお考えになりませんか」

 

アントン・フェルナー

 

 

なかなか*豪胆(ごうたん)ですね。

 

意味:

きもがすわっていること。

危険・困難に臨んでも、大胆に物事を処する態度

 

自分に自信がないと、ここまで大胆な発言はできないでしょう。

 

しかし

自信に満ちあふれていれば、その様子が他人にも伝わり、物事が良い方向へ進みやすくなります。

 

従って

自信は、生きていくうえでとても重要な武器になります。

 

 

 

 

「目前に急務があるわけだから、まずそれをかたづけよう。

 

夕食の用意ができてもいないのに、明日の朝食について論じてもはじまらない」

 

ヤン・ウェンリー

 

 

物事には順番があります。

 

 

やるべきことが2つ以上ある場合は、
優先順位をつける必要があります。

 

思いつくまま、
行き当たりばったりに取り組んでしまうと、
効率が悪くなり、
時間の無駄遣いとなってしまいます。

 

 

まず

1.やるべきことを全部リストアップし
2.どの順番に取り組むかを考えます

 

取り組む順番については

 

1)最優先で取り組まなければ行けないこと
2)平行して取り組むことが出来ること
3)急がないけれども、まとまった時間が必要な仕事
4)短時間で出来ること
5)時間が決まっている仕事(例:会議)

などに分類します。

一日に15分程度で結構です。

一日の行動予定を考える習慣を作ることがおすすめです。

 

 

 

 

「すべてに専門知識を持たなくてはならない訳ではありませんでしょう。

 

宝石にもワインにも専門家がいますから、要は信頼するに足る専門家を見分ける目ですわ

by ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ

 

 

つまり

『目利き(めきき)』ですね。

 

意味:物の価値、真偽などを見分ける能力。
人の才能・性格などを見分けることにもいう。

 

 

人生の時間は有限であり、貴重です。

ポイントをうまく押さえて

・「自分でやるところ」

 

 or  

・「他人やツールに頼るところ」

をしっかりと分けることで、

自分の人生が充実し、楽しく、豊かになのではないでしょうか

 

 

 

*関連ブログ(専門家を見分ける目)

 

PCR検査の意味

 

 

 

 

㉘「言葉では伝わらないものが確かにある。

 

しかしそれは言葉を使い尽くした人だけが言えることである。

 

言葉は心という海に浮かんだ氷山のようなものだ。

 

海面から浮かんでいる部分はわずかだが、それによって海面下に存在する大きなものを知覚したり、感じ取ったりすることができる。

 

言葉は大事に使いなさい。

 

そうすればただ沈黙しているよりもより多くのことを正確に伝えられる。

 

正しい判断は、正しい情報と正しい分析により初めて成立する」

 

ヤン・ウェンリー

 

 

これも名言の中の名言ですね。

 

「言わなくても分かるよね?」

 

 

というフレーズを口にしたり、思った事がある人は多いのではないでしょうか?

 

 

どれだけ近しい間柄でも、所詮は他人です。

 

他人の心を完全に理解することはほぼ不可能ですから、思い違いのないように言語化し、正直に伝え、相互に理解し合うことが重要になります。

 

 

どうしても譲れないものがある場合は、双方がどこかで妥協し、

着地点を提示した上でお互いを尊重することです。

双方が思っていること、感じていること、望んでいることをしっかりと言葉にすることで、多くのことを正確に伝えられたり、シェアすることができるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

㉙「惜しむらくは、自らの才略に

溺れ、*¹晩節を汚したな!

 

ネズミの知恵は、獅子(しし)の心を測ることはできぬ。

 

*²卿(けい)もついに、獅子の友となりえぬ男だったか」

 

by エルネスト・メックリンガー

 

 

*¹晩節を汚す(ばんせつをけがす)

 

努力をして手に入れた功績を人生の最後で台無しにしてしまうこと

 

 

*²卿(けい)

 

君主が臣下、及び同輩同士で呼ぶ際に使われる呼び名

 

 

 

『自分の物差しを持つ、

相手の物差しを知る』

 

意味:自分自身を知りつつ、

相手のことも知り、尊重する。

 

 

『策士策に溺れる

(さくし さくにおぼれる)』、ですね。

 

意味:様々な細工や仕掛けを巡らしすぎると、反対に失敗してしまうもの

 

 

一歩退いて、全体をシンプルに見ることで

全体像を把握しやすくなります。

 

 

 

 

 

㉚「閣下が

*公明正大(こうめいせいだい)

であられても、

見る者のレンズが歪んでいれば、

映る像も、自ずと歪みます」

 

by フォルカー・アクセル・フォン・ビューロー

 

*公明正大(こうめいせいだい)

 

公平で正しいこと

 

 

『下衆の勘繰り(げすのかんぐり)』ですね。

 

意味:品性が劣り、心の卑しい人が、何かにつけて、ひがみっぽく物事を悪く推測したり、変に気を回したりすること。

被害妄想。

 

 

親切心や優しさによる善意を

「偽善だ」「いい人ぶってる」などと

悪く解釈する人がいますが

 

 

そういった人たちの心の中は、他人に対する

 

・「無関心」

・「不親切」

・「意地悪」

 

といったものが占めていることが多く、

 

「人に親切にする」その言動自体が信じられないからです。

あり得ない、と。

 

 

『他人は自分を映す鏡』

 

 

ですので

 

人の悪いところばかりが目につく人は、

鏡に映った自分の中の悪いところを見ていると言えます。

 

 

何事も

できる限りフィルターを取り去り、

澄んだ目でみたいものです。

 

 

*関連ブログ(自分を映し出す鏡)

 

原因療法@心理学⑭(外の世界は自分を映す鏡)

 

 

 

 

㉛「歴史とは過去の記録というだけでなく、文明が現在まで継続しているという証でもあるんだ。

 

現在の文明は過去の歴史の集積の上に立っている。

生物は子孫に遺伝子を伝えることでしか、長い時の流れの中で己の存在を主張することはできない。

 

だが、人間だけが歴史を持っている。

 

歴史を持つことが、人類を他の生物と違う存在にしているんだ」

 

by ヤン・ウェンリー

 

 

ヤン・ウェンリーは本当は歴史の研究家になることが希望でした。

 

しかし

早くに母親は他界、父親もヤンが若くして他界となりました。

 

しかも父親の趣味は、古美術品集めで財産をはたいて買ったものは、ヤンが相続します。

 

しかし、すべてがガラクタで、一文無しになったヤンは、歴史学をタダで学べる士官学校に通うハメになります。

 

 

*前回のブログ

 

人生に役立つ名言集⑦(銀河英雄伝説編)

 

では「人類が戦争を止める方法」を

「歴史からは学べないかもしれない」と書きましたが、

それ以外の方法を学ぶことはできると思います。

 

 

オットー・フォン・ビスマルク

(ドイツの政治家)はこう言ってます。

 

 

『愚者は経験から学び、賢者は歴史から学ぶ』

 

 

もちろん

経験からも学ぶことはできると思いますが、自分が経験できることやその数は、限られていますよね。

 

 

これは自分が経験していないことでも、先人たちの経験、

つまり歴史を学ぶことで、彼ら・彼女らと

似た経験をできる、ということです。

 

 

歴史に限らず、読書によっても、

作者の経験を疑似体験できるので、

多くの学びに繋がります。

 

 

 

 

名言集⑩に続きます。

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