2021.12.06
遺伝 VS 環境①
こんにちは。
早良区西新の歯医者 松尾です。
今日は
生物の性格は、遺伝か環境によるものどっちの影響か大きいか?という永遠のテーマです。
結論から言いますと
「どっちも」が答えになります。
ニワトリが先か、卵が先か問題ですね。
※
どちらが先かわからないこと。
正確に何%どっちの影響が大きいか、
はわかりません。
なんのこっちゃと思うかもしれませんが
わたしの経験と考察をお話ししたいと思います。
①子猫のシャアァァ
わたしが小学校低学年の頃
姉が1匹のネコ(メス)を飼っていました。
そのネコは半分は外ネコでした。
遊ぶ時は外に出て、お腹が減ったら家に戻ってきて食べて、寝るときも家という生活です。
ある日
そのネコの妊娠が発覚。
外で野良猫オスと交尾をした様子です。
しばらくして
母親と姉が「今日生みそうよ」
と言っていたので
「早く見たい!」と思っていたわたしは、学校でそわそわしていました。
学校から帰るなり
親の「生まれたわよー」
という声が聞こえてきたので、猛ダッシュで子猫が入っている箱を覗き込んだその時です。
子猫たちがわたしの気配を感じると同時に「シャアァァ!!」と怒り狂っていました。
(おそらくまだ目は開いていなかったと思います)
子供だったわたしには驚きと悲しさとで、かなりショックを受けた記憶があります。
目も開いていない、初対面なのに
なぜわたしを敵視したのかと、
不思議極まる出来事でした。
②オージーの生き物たち
オージー
=オーストラリアの、
オーストラリア人
わたしは高校を卒業して、
すぐにオーストラリア
(以下 豪州=ごうしゅう)に留学しました。
当時18歳。
最初の1年は語学学校へ。
次の1年は現地の高卒とイコールな資格を取得できるコースに行きました。
(外国人用の高校みたいなもの)
そして4年間の大学、合計6年間豪州に滞在していました。
わたしはネコなしには生きられないほど、
ネコ好きで、豪州でもたくさんのネコたちと出会いました。
NO CAT
NO LIFE
そこで驚きだったのが
出会ったほとんどのネコが異常なほど
「フレンドリー」だったのです。
日本だとネコは
「マイペース」
「自由きまま」
「気分屋」
などのイメージが強い印象です。
特に野良猫は、ヒトを見た途端ピャーっと逃げ隠れするような個体が多い気がします。
しかし
豪州ネコたちは、近づいていくと
「ゴロ にゃ~~ん」と寄ってきて、甘えてくるほどフレンドリーでした。
※法律上 豪州には野良猫がいませんので
日本野良猫との比較はできませんが。
加えて
豪州のスズメとハエも日本のそれとは違う印象でした。
たとえば豪州では
飲食店の屋外テーブルで、スズメたちが食べ残しをつついている光景は日常茶飯事です。
その時のスズメは何とも落ち着いて、優雅にも見えるほどゆったりと食べ残しを食べる様子です。
豪州は牛や羊などの家畜が多いため、どこにでもハエが多くいます。
歩いている時でさえ、顔にハエが寄ってきます。
ですが
日本のハエと比べると
飛行スピードが遅く、ハエ叩きでつぶすのもかなり簡単でした。
なぜ
こんなに違いがあるのかと不思議に思っていました。
③チリの魚釣り
わたしの友人にケニーという、チリ人と日本人のミックス(ハーフ)がいました。
彼と話している時に、魚釣りの話になり、わたしはそこでまた衝撃を受けます。
ケニー
「チリでの魚釣りってメチャメチャ面白いんだよね」
わたし
「なんで?」
ケニー
「糸垂らして、魚たちがエサ取りバトルして、最後に勝った大物が釣り上がるからだよ」
わたし
「ええ?日本やと釣りって
『魚との知恵比べ』って言われるほど、魚って警戒心つええもんと思いよったけど。
日本の魚とチリの魚ってなんが違うと?」
ケニー
「あぁ。魚が擦(す)れちゃってるんじゃね?」
※擦(す)れる
いろいろの経験をして、純粋な気持ちがなくなる。
世間ずれがする。
衝撃でした。
ヒトでいえば「都会の波にもまれて擦れる」ような話はよく聞きますが
魚が「擦れる」なんて想像もしなかったのです。
ケニーいわく
チリでは、日本に比べ、魚釣りする人の数が少ないので、魚の警戒心が薄く
「目の前にエサが来る→反射的に食いつく」
となるらしいです。
日本では
釣り人の人数は多いので、釣られる前に糸や針を切って、生き延びた魚が数多くいると予想できます。
当然
釣り人の数に比例して、糸を切って逃げ切る魚も増えます。
日本での逃げ切った魚数>>>>>チリでの逃げ切った魚数
つまり
歴史的・文化的に釣りをしてきた地域では
擦れた魚が多く、そうでない地域では素直な魚が多いと考えられます。
②へ続きます。