2022.09.16
心理学②個人的無意識
こんにちは。
西新の歯医者 松尾です。
今回の内容は、お師匠の心理学的テクニックを再構成し、わたしなりにアレンジした内容となっています。
前回の氷山の絵に当てはめますと
赤いボーダーラインが海面となります。
前回は、顕在意識(けんざいいしき=意識あり。海面から↑。コントロール可)の話でした。
今回は潜在意識(せんざいいしき=個人的無意識。海面から↓。コントロール不可)の部分についての話になります。
なお
潜在意識は
・個人的無意識
・集合的無意識
の二つに分かれます。
氷山絵の最下層「集合的無意識」は次回以降に詳しく解説します。
今日は「個人的無意識」にスポットを当てた話になります。
個人的無意識
個人的無意識とは、個人的な記憶や経験に基づいている無意識のことです。
個人の潜在意識の部分のことですね。
画像はAさん~Dさんまでいますが
Aさんを例に話を進めていきます。
わたしたちは日々たくさんの情報に触れます。
そして触れた情報○には、人それぞれが「自由に」意味づけをします。
実は意識と個人的無意識の間には扉があります。
その扉は常に開いてるわけではなく、扉が開いている時に、スっと情報○が入ります。
そしてどんどん
個人的無意識の底の方に蓄積していきます。
情報の意味づけ
思考のクセ、考え方のクセなどの色々な
「意味づけ」されたものが
どんどんどんどん潜在意識の底にたまっていくわけですね。
その蓄積した情報によって、自分の
・解釈
・思考
・判断
・決断
・行動
・習慣
へと繋がって行くのです。
つまり
その意味づけされたものが、その人の考え方や個性やキャラクターに影響を与えていきます。
もし仮に
・わたしには価値がない
・これが心配、あれが心配
・あのひと嫌い
・仕事メンドクサイ
などの不適切な思考
*¹「ネガティブワード」ばかりを思っていたり、言ったり、聞いたりして、それらを繰り返してきた人生だったらどうなるでしょうか?
当然
これからもそういった情報・記憶・イメージがたまっていきますよね。
そして繰り返せば繰り返すほど、その思考は強化され、さらには*²「観念」となるのです。
*¹本来は「ポジティブ」も「ネガティブ」もありません。
*²「観念」(かんねん)とは
人が物事に関して抱く、主観的な考えのこと。
自分だけが持つイメージや感覚・記憶のことです。
つまり思い込みですね。
たとえば
身体の大きな人を見ると、過去の出来事により「怖い」と感じるとします。
その出来事発生
→「怖い」という意味づけをする
→潜在意識の中に刷り込まれる。
これが繰り返されるたびに潜在意識の
「個人的無意識」の中に蓄積していきます。
そして
それと似たような出来事が生じるたびに
「怖い」感情がわいてきます。
物事に意味はない。
あなたが意味づけするまでは
ではどうしたらよいでしょうか。
本来はポジティブもネガティブもないのですが、あえてわかりやすくするために、
「ポジティブをプラス(+)」
「ネガティブをマイナス(-)」
とします。
そこであえて
自分が(+)と解釈するものに日々触れるように心がけます。
1つプラス(+)が入れば、1つのマイナス(ー)は中和されてポジティブもネガティブもない、ニュートラルな状態となります。
ただし
マイナス(ー)解釈を5年も10年も継続してきて、例えば現在100のマイナス(ー)が潜在意識の奥深くに溜まっている状態とします。
1つプラス(+)が潜在意識に入ったとしても
ー100+1=ー99
にしかならず、何年も続けてきたことはすぐには変わりません。
当然
それまでの経過が長いほど、変化するのには時間がかかります。
必ず終点はくる
時間がかかっても必ず終点はきます。
重要なことは「継続すること」です。
具体的には
・一緒にいて楽しい
・暖かい
・自分と違う視点を持つ
・居心地が良い
と感じるような人と長く過ごしたり、そういった情報(映画、音楽、本、ドラマなど)に頻繁に触れることです。
それらの情報からたくさんプラスを吸収できます。
そしてそのプラスが多ければ多いほど、マイナスの中和も早く進み、最終的には多くのプラスが潜在意識に蓄積されていきます。
不適切な思考習慣から脱却し、
・適切な思考習慣
・解決思考習慣
をつけていくことが重要です。
何年もマイナス思考習慣を続けてきたとしても、今この瞬間からプラス思考を取り入れてみてはいかがでしょうか?
早く始めれば、
早く望む結果につながります。
心理学③ユングの集合的無意識
へつづきます。