心理学③ユングの集合的無意識

こんにちは。

 

 

 

西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

 

今日は心理学の最終章

「ユングの集合的無意識」についての話です。

 

*関連ブログ

 

心理学①ジョハリの窓

 

心理学②個人的無意識

 

 

AさんとBさんに焦点を合てて話を進めます。

 

 

集合的無意識での繋がり

 

 

上図のように水色の最下層

「集合的無意識」は、Aさん~Dさん間には隔たりがなく、繋がっています。

 

実は

AさんやBさんのような人間同士に限らず、ペットなどの動物とも潜在意識では繋がっています。

 

下図のようになっています。

 

 

 

ここでAさんが何かを考えたり、解釈したとします。

 

そうするとその情報や思考は、Aさんの意識から潜在意識へと入っていきます。

 

 

 

そしてAさんとBさんの潜在意識は繋がっていますので、Aさんから入った情報はBさんの方へと行きます。

 

 

そのときBさんの顕在意識潜在意識

境界線の扉が開いていると、BさんにもAさん由来の情報が行くわけです。

 

顕在意識(けんざいいしき=意識あり。コントロール可)

 

潜在意識(せんざいいしき=個人的無意識と集合的無意識。コントロール不可)

 

 

 

つまり

Aさんの気持ちがBさんへ伝わるわけですね。

 

Aさんが楽しいなと感じてれば、そのようにBさんに伝わり

Aさんがイライラしていれば、そのイライラがBさんにも伝わるということです。

 

 

自分が怒っている時に、優しい笑顔で接されたら怒りが吹き飛び、一緒に笑顔になったり

 

自分は悲しく感じてないのに、悲しげな人と接したことで、なぜか自分も悲しくなったり。

 

その様な経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

 

これは集合的無意識では全員が繋がっており

 

・情報

 

・気持ち

 

・思考

 

などが伝播(でんぱ)することで起きる現象です。

 

*伝播(でんぱ)

伝わり広がって行くこと。広い範囲に伝わること。

 

 

伝播(でんぱ)の注意点

 

 

繰り返しになりますが、他人や物事に良し悪しはありません。

 

自由にわたしたちが

他人や物事に「意味づけ」をしているに過ぎないのです。

 

ここでは

分かりやすくするためにポジティブ(+)とネガティブ(ー)と表現します。

 

*前回のブログ

 

心理学@個人的無意識

 

でも話しましたが

ネガティブ(ー)な思考のクセがある方は、真ん中2段目の個人的無意識に(ー)が溜まっている状態です。

 

溜まった(ー)が多いほど当然、集合的無意識へも流れ込みやすくなります。

 

 

 

 

そして

AさんとBさんは集合的無意識で繋がっているため

Aさん由来の(ー)は、Bさんの顕在意識潜在意識の境目の扉が開いている時に、Bさんの意識へも流れ込むことがあるわけです。

 

 

 

つまり

良し(+)悪し(ー)に関係なく、Aさんの気持ちはBさんにも影響を与える可能性がある、ということです。

 

たとえば

AさんがBさんに対し「好き」という感情も伝わりますし、

「嫌い」「不快」という気持ちも伝わると言えます。

 

 

否定形の落とし穴

 

ここでのポイントは

Aさん→Bさんへの「好き」という感情はストレートに伝わりますが

 

たとえば

Bさんが病気や事故で、生きるか死ぬかの瀬戸際にいるとします。

 

そこで

AさんがBさんに「死なないで」と言ったり思う事は、意外かもしれませんが

 

=「死んでいる状態をイメージすること」なのです。

 

 

実は

死んでいる状態をイメージしないと否定形の言葉は出てこないのです。

 

そして「死んでいる状態」がBさんには伝わってしまいます。

 

良かれと思って心配していたことが、望まない結果に繋がっていたとしたら、どうでしょうか?

 

 

まとめ

 

望まない結果になって喜ぶ人はそういないと思います。

 

なので

望む結果を得たい場合は、ストレートな肯定形の表現にしましょう。

 

「好きだよ」

 

「元気になってね」

 

「一緒にご飯食べよう」

 

「一緒に旅行に行こう」

 

など「望む状態をイメージする」声かけや気持ちでいることが重要です。

 

 

これは

子育て中の親御さんや、ペットがいる飼い主さんにも、是非知っておいて頂きたいスキルの一つです。

 

毎日お子さんやペットに対し「心配」する気持ちでいると、それが「呪いの言葉」のように相手に伝わってしまいます。

 

ですので

先ずはそういった親御さんや飼い主さんが変わる必要があります。

 

 

過去と他人は変えられませんが、

自分は変えることができます。

 

 

自分が変われば、周りも自然に変わっていくものです。

 

 

長くなりましたが

これにて心理学@顕在意識と潜在意識編を終わります。

 

ご愛読ありがとうございました。

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