2018.06.05
脳疲労(のうひろう)という概念
こんにちは。
西新の歯医者 松尾です
脳疲労(のうひろう)
という言葉はあまり知られていません。
今日は特に歯科領域の
「脳疲労」について少し話します。
一言でいえば脳のストレスのことです。
人間関係や仕事、大切な方の死、など
ストレス要因となるものは
たくさんありますが
歯科領域の「脳疲労」とは
もっと物理的な刺激によって
起こります。
生体で一番硬いものは何でしょうか?
それは歯です。
毎日硬いものを咀嚼(そしゃく=かむ)
する必要があるため相当に硬いのです。
そこで考えて頂きたいのは
その一番硬い歯より硬いものが
口の中にあったら
身体に良さそうか
or
悪そうか
想像するのは難しくないと思います。
歯科材料の種類
つまり
歯科治療で使われる
歯より硬い銀歯や
*強化セラミックは身体には
優しくないという事です。
*強化セラミック
特にジルコニアという相当に硬い材料の場合、かなり慎重な咬み合わせ調整が必要となります。
せめて歯と同程度の硬さであれば
問題はないでしょう。
一般的に歯科業界の優先順位は
金儲けと見栄えです。
⚠(かぶせ物が腐食しないという点は重要ですし、歯科医の全員が拝金主義であるわけではありません)
患者さんが
「白いキレイな歯をいれてくれー」
と言えば
歯医者は迷わずホイホイ
それらを入れていきます。
表面上はWIN-WINの関係ですね
(将来どーなるかを考えなければ
ここで問題となるのが
「脳疲労」です。
歯より硬い「異物」で毎日毎食
ガンガン咬むわけで
そりゃあ脳にもカンカン響くわけですよ。
今は良くても
数年後はどうでしょうか。
毎日毎日頭の傍でレンガとレンガが
ぶつかる音を聞かせられたとしたら
結構なストレスですよ。
それを体内で
しかも脳にかなり近い場所で
ガンガンやってるわけですから。
上顎骨なんて、脳の真下ですよ。
*歯は上顎骨
(じょうがくこつ=うわあご)
と下顎骨(かがくこつ=したあご)
に埋まってる構造
なので
インプラントも選択肢の一つですが
わたしは上顎のインプラントには
賛成はしてないですね。
もしするなら
インプラントのネジをアゴに挿し込んだ後の
かぶせ物は
せめて柔らかいかぶせ物にしてくれー
と声を大にして言いたいです。
柔いかぶせ物が腐食したら
しょせん人工物なんだから
またとっかえれば良いだけのこと
と思っています。
身体が壊れたら
とっかえるわけにはイカンのですよ
少なくともうちでは
脳波測定と唾液検査で客観的データを基に
治療を行っていくので
「脳疲労」の度合いも
検査しながら治療を進めて行きます。
評価基準
医科だと
当然の治療前後(ビフォーアフター)
の評価基準がありますよね。
例えば血圧測定など。
まず素の状態で血圧測定して
数値が高いとき
⇓
降圧剤飲む
そして
チェックのために
再度血圧測定しますよね?
じゃないと血圧数値が
・改善したのか
・改悪したのか
・変化ないのか
誰もわからないじゃないですか。
師匠の一人がよく言っていました。
「歯科業界は医学というよりただの職人芸」
実際に
歯医者が病気を創っている
という側面もあると感じています。