こころの健康とケア①

こんにちは。

早良区西新の歯医者 松尾です。

 

 

 

わたしたち松尾歯科が訪問歯科を始めてしばらくたちますが、訪問先でのご縁により精神科にお伺いさせていただく機会が多くあります。

 

 

そこで

改めて心のケアの重要性についてお話をしたいと思います。

 

 

図解でわかる 精神疾患とケア 植田俊幸 田村綾子 著

をベースにブログを進めていきます。

 

 

精神疾患の原因と分類

 

 

■こころとからだの歪み(ゆがみ)が病気になる。

 

正常と病気の境目がはっきりせず、精神疾患はわかりにくいとも言われます。

 

理解しやすくするため

 

 

からだ(身体)

 

こころ(心理)

 

まわり(環境)

 

 

の3つにわけます。

 

 

①からだは、身体や脳の働きや、体質などもともと決まっている人間の特性(素因)も含みます。

 

②こころは、その人の考えや方や感情などの心理状態です。

 

③まわりは、家族、友人、対人関係、社会の制度や仕組みが関係してくる環境を指します。

 

 

これらに歪みが生じると、病気や障害となって現れます。

 

 

 

■内因・外因・心因性に分類

 

 

・内因性精神疾患とは、身体心理的な原因だけでは説明できませんが、どうにも脳がうまく働かなくなっている病気で、うつ病や統合失調症が当てはまります。

 

 

・外因性精神疾患とは、脳の働きに影響する病気のために症状が起きたもので、原因となった病気が治ると精神症状も治まります。

 

 

・心因性精神疾患とは、ストレスに対して考え方や感情がうまく対応できず症状がでたもので、意識と無意識の葛藤や、うまくいかない行動が続くメカニズムなどの病態を想定します。

 

 

 

からだとこころとまわりを診る

 

 

 

ここでのポイントは

病気の症状や目先の問題だけを治そうとすると難しいので

 

 

「心理面や環境にも注目」

 

 

することが重要です。

 

 

 

内因・外因・心因性精神疾患

 

 

脳科学や分子生物学などの分野で、内因性精神疾患の原因解明が進められています。

 

 

まとめ

 

 

本記事はシリーズ化していく予定ですので

長編になりますが、「こころの健康」という点に置いて非常に重要な内容となっていますのでご容赦ください。

 

 

診断名、数値や検査結果などのデータは確かに重要です。

 

しかし

それらと同等もしくは、それ以上に重要なことは、困っている人の

 

・心理状態

 

・環境

 

ではないでしょうか。

 

 

検査結果や診断結果に加味して、そういった「背景」を考慮し、こころのケアにあたりたいと思います。

 

 

人はついつい目に見えるものだけを追い続け、それにより大事なものを見落としたり、知らぬうちに誰かを傷つけたりしがちです。

 

 

本記事が

 

「目に見えるものがすべてではない」

 

という事を再認識するキッカケとなれたら幸いです。

 

 

 

こころの健康とケア②に続きます。

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